いつもニュートラルでいたいと思っています。
あたりまえだと思うことをあたりまえに思えるように。
正しいと思うことを正しいと言えるように。
なるべく自分の感情にフィルターをかけないで、モノを見るために。
たとえ、先入観を持っていても、いったんニュートラルに戻します。
(難しいですが、そうできるように努力しています)
自分の感情をニュートラルにすること。
これは、相談業務には、必要なスキルだと思っています。
福祉住環境コーディネーターのテキストには、「受容」「傾聴」なんて言う言葉が
相談業務のスキルとして載っています。
でも、「受容」という言葉はあまり好きではありません。
使用されている意味としては、「理解する」ということなのでしょうけれど、
「受け入れる」ということとは、ちょっと違うように思います。
どちらかというと「受け止める」という感じでしょうか。
カラーデザイン事務所で仕事をしていた時期がありました。
色の世界とは、とっても不思議で、楽しいものでした。
2色の色紙を背景にして、それぞれに、3色目の色紙を乗せてみます。
乗せた色紙の色は同じはずなのに、背景の色が違うだけで、違う色に見えるんです。
同じ色でも、背景の色によって、色が変わって見える…。
じゃあ、どちらがほんとの色?
でも、見えている色は違っても、ほんとはどちらも同じ色。
ならば、白い紙の上に乗せてみれば、ほんとの色が見えるんじゃないだろうか。
「白い紙」=「ニュートラルな心」
そんなふうに連想しました。
ニュートラルを意識したのは、こんな経緯です。
でも、そのあとに落ちがつきます。
実は、自分が見ている、見えている色が、他の人にも同じ色に見えているかどうかは、
わからないのだ、ということ。
私が見ている赤と、あなたが見ている赤が同じかどうかはわからないのだということ。
他人同士が、100%共感するなんて、できない、ということです。
でも、それでも、あなたと同じ色を見てみたい、と思うのです。
それが、私の仕事の第1歩だと思うからです。
私の住まいに対する思いは、人に押し付けるものではありません。
設計の仕事として、いろいろなご家族と出会うとき、暮らし方への思いが見えていないと、
手探りをする中で、どうしても自分の思いを提案したくなってしまいます。
でも、私は、「白い紙」でいたいなあ、と思うのです。
「白い紙」から出発して、そこから一番いい道を探していきたいなあ、と思うのです。
私自身は、好きな色をいろいろ取り混ぜて、どんどん複雑な色になっていきたい。
でも、設計という仕事のために、まっ白い紙をいつでも用意していたいなあ、と思います。
みぞろぎさんらしいBlogに感動しています(^^)お仕事にじっくり取り組む姿勢も伝わります、受け入れるより受け止めるのですね、みぞろぎさんが設計を手掛けた改修箇所、住宅や建築をいつか拝見させて頂きたいです。12日雨宮
溝呂木様、おはようございます。投稿ありがとうございました。 他人同士「依頼者」と、色が100パ-セント共感できないけれど、依頼者と同じ色を見たい、それが溝呂木さんの第一歩の仕事ですね。依頼者に喜ばれると思います。12日はつみ。
雨宮さん
相談業務は、受け入れてしまっては難しいと思っています。
特に私は、情に流されて言いたいことが言えなくなってしまうきらいがあり。
仕事の軌跡は、ボチボチと整理していますので、そのうちみて頂く機会もあるかと思います。ぜひ、いろいろとご意見いただけたらうれしいです。
はつみさん
共感していただけてうれしいです。
お客様の事をできるだけ理解をしたい。そんなふうに思っています。
溝呂木さま、、
投稿拝見しました、毎日バタバタして、忙しい慌ただしい日が続いています、カラーにしてみればゴチャゴチャしているような気がしますが、いつも心の中に、白い紙だけはニュートラルな気持ちは置いておきたいものです。忙しさにまみれて忘れていた事です。教えてくれてありがとう。1月13日.東條初惠、
「実は、自分が見ている、見えている色が、他の人にも同じ色に見えているかどうかはわからない」私にはこの言葉が、ミソです。同じに見えていると思っていたから、同じ考えが当たり前と思っていて、違うとおかしいのではないかと思ってしまう自分が、いくら柔軟に考えてもすれ違ってしまうのに疲れる自分が苦しくて、自信をなくします。人それぞれの理由もここにあるかもしれませんね。みんなどんな紙の上にいるのかな?チョットずるい私は、無色透明になりたいとよく思いました。たくさんのヒントをありがとうございます。13日誠子