社会事業大学で、社会福祉士の勉強をしたときの恩師 宮本節子氏の授業は、
とてもおもしろかった。
「明日は、みなさんにホームレスになってもらいます」というもの。
実際に自分で段ボールをどこかのゴミ箱から拾ってきて、道路に寝るというもの。
それが、ホントにつらいし怖い。どこで拾えばいいかも困るし、恥ずかしい。
またそれをどこで寝ればいいかも悩む。なんとか寝てみても、
後ろから足音が近づいて、聞こえてくると、
背中を蹴られそうな恐怖を覚えて、泣きだす人もいた。
「ホームレスの人の気持ちに少しでも近づくこと」
それは、人生の中でも、かけがいのない思い出となっています。
その宮本氏が下記の本を出版。売り上げは、すべて、児童ポルノの撲滅に向けた
活動資金となります。 それだけではなく、日本のソーシャルワーカーの仕事についても
知ることができます。もし興味がありましたら、一読ください。
by yoshi
~筑摩書房新刊のお知らせ~
ちくまプリマー新書192
ソーシャルワーカーという仕事
宮本節子
ISBN978-4-480-68894-1/新書判192ページ/定価780円(税別)
その仕事の真実を、豊富な体験から語る
高齢化社会、長期にわたる不況、不登校といじめ……社会のなかで安定して居場所を確保し生きていく、その基盤が、いま日本ではさまざまな場面で揺らいでいます。ソーシャルワーカーは、そんな人たちの手助けをする仕事。
とはいえ、いったいソーシャルワーカーが具体的には何をしているのか、どこにいるのか、どうやったらなれるのか、じつはあまり知られていないのが実情です。
高校生向けの新書シリーズの1冊である本書は、長くソーシャルワーカーとして第一線で活躍し、その後、ソーシャルワーカーの育成に携わってきたパイオニアによる、ソーシャルワーカーの入門書です。
ホームレスの人に声をかけたこと、知的障害のある人が起こした事件で証人台に立ったこと、不法占拠老人の「豊かな」生活を守ったこと、性的虐待を受けた少女の逃走劇など。本書では、著者が経験してきたさまざまなエピソードを紹介し、ソーシャルワーカーにとって一番大切なことはなにかを説いてゆきます。人のために役に立ちたい、その気持ちを、きちんと職業として活かしたい。そんなひとにぜひ読んでいただきたい1冊です。
宮本節子(みやもと・せつこ)
1943年生まれ。日本社会事業大学卒業後、地方公務員福祉上級職を16年勤め、89年から全国社会福祉協議会社会福祉研修センター専任教員、95年から2004年まで日本社会事業大学付属日本社会事業学校専任教員としてソーシャルワーカー育成に携わる。現在、「ポルノ被害と性暴力を考える会」世話人として、女性や子どもに対するポルノ被害や性暴力を訴える社会活動に取り組んでいる。著書に、『地域に拓かれた施設づくり』(全国社会福祉協議会)、『証言・現代の性暴力とポルノ被害』(東京都社会福祉協議会、共著)、『フェミニズムと社会福祉政策』(ミネルヴァ書房、共著)など。
【問い合わせ】
筑摩書房第4編集室 喜入冬子(きいれふゆこ) kiiref@chikumashobo.co.jp
〒111-8755台東区蔵前2-5-3 電話:03-5687-2673/Fax:03-5687-2689
よっしー様、
貴重な本の投稿を丁寧にありがとうございました。
参考にさせていただきます。2月13日.東條初恵、
ホ-ムレスになって生きようと、努力している方が、多くの問題を抱えていると聞かされています。深刻な問題です。本の紹介有難う、13日 はつみ、
ソーシャルワーカーについては今まで関わりが無く存じ上げませんでした。またこれらの話をゆっくりお聞かせ下さい、ありがとうございます。13日雨宮
みなさん、コメントありがとうございます。少しでも活動のことを知って頂ければと思います。